農薬化学肥料不使用小麦 プレミアム全粒粉「61 SIXTY-ONE」をリリース!

NPO法人新麦コレクションが、農薬化学肥料不使用小麦で地産地消を進めていく「61 SIXTY-ONE」という全粒粉の販売を開始いたしました。

NPO法人新麦コレクションは、埼玉県産の農薬化学肥料不使用全粒粉「61 SIXTY-ONE」の発売を開始しました。
食のローカルサステナブル(=「地域」を切り口にした食の持続可能性)を実現するプレミアム小麦全粒粉です。

環境と健康への貢献
耕作放棄地の増加や生産者の高齢化によって日本の農業は衰退しつづけています。
私たちはそんな流れを断ち、地球温暖化対策にもなる農薬・化学肥料不使用の農地を増やして、日本のうつくしい環境を後世に残したいと思っています。他方、いま健康のキーワードとしてクローズアップされる「茶色い炭水化物」。
食物繊維や微量栄養素を含む、精製されていない小麦粉を食べることは、生活習慣病の予防など美容と健康のためたいへん重要です。

社会課題を解決する「フレッシュミル」
私たちはこれらの課題に「ローカル」「フレッシュミル」という新たな切り口で取り組みます。
「61 SIXTY-ONE」は、生産者→製粉所→流通→飲食店と顔の見える関係でつながったローカル(埼玉県内)のパートナーたちとともに循環を作り上げるプロジェクトです。
都市の近郊でありながら緑豊かな埼玉県小川町・ときがわ町の生産者が供給する農薬化学肥料不使用の小麦「農林61号」を原料として使用。
県内にある製粉所の石臼でゆっくりと丁寧に製粉後、フレッシュなうちに輸送、地元のベーカリーやカフェ、パティスリーでパンやお菓子に仕立てられ、消費者のもとへ、畑や生産者の思いとともに届けられます。
すべてのパートナーが顔の見える関係でつながっているからこそできる取り組みです。

フレッシュだからおいしい
61 SIXTY-ONEは、製粉後すぐ飲食店に届けることにこだわっています。
食物繊維やミネラル、上質な脂肪を含む全粒粉は、健康を維持するためたいへん重要。
ところが、私たちは全粒粉ではなく、白い小麦粉を好んで食べるため、貴重な栄養分は失われてしまいます。
全粒粉が敬遠される理由、それは「食べにくい」「重い」などというイメージがつきまとっているからではないでしょうか?
でも、全粒粉は本来そのままでとてもおいしいものなのです。
それを感じていただけない、大きな理由のひとつは「酸化」にあります。
全粒粉は白い小麦粉とちがって脂肪分を含むため、製粉してから時間がたつと酸化が進み、フレッシュな香りが失われがち。
挽きたての全粒粉は、酸化によるえぐみもないため食べやすく、小麦がもともと持っていたおいしさを最大限に伝えます。

農薬化学肥料不使用
原料には埼玉県小川町・ときがわ町で生産された農薬化学肥料不使用の「農林61号」を使用。
ふすま(小麦の表皮)も残さず食べる全粒粉だからこそ、農薬化学肥料不使用のものを食べたいという消費者の思いにも応えます。

SDGsに貢献
なお、この取り組みは、SDGs 「3 すべての人に健康を」「13 気候変動に具体的な対策を」「15 陸の豊かさを守ろう」に貢献します。

「農林61号」とは
1944年に誕生した昔ながらの小麦。
いまや新しい品種に取って変わられようとしていますが、農薬化学肥料不使用での栽培に適性がある貴重な遺伝資源であり、地域に根付いたヘリテージグレイン(穀物遺産)です。
埼玉では武蔵野うどんとしてもずっと食べ続けられてきた小麦。
穀物的な香りやゴマのような香りを含み、地粉のなつかしい記憶を呼び起こします。
61 SIXTY-ONEは、この香りと甘さを最大限に引き出すため、丁寧な製粉を心がけ、フレッシュなうちに届けています。
濃厚でありながら心地よく喉を通るおいしさを感じていただけるはずです。

生産者の紹介
・下里ゆうき(埼玉県小川町)
日本のオーガニックの第一人者といわれる故・金子美登さんを中心として、一集落すべてが農薬化学肥料不使用の農地に転換。
農林水産祭で天皇杯を受賞する先進的な取り組みです。
5軒の生産者からなり、共同で米、麦、大豆をローテーション。
槻川に囲まれたうつくしい圃場で、ウッドチップなどを原料にした堆肥で、土づくりを行っています。

・TOFU ときがわ町有機農業者組合(埼玉県ときがわ町)
都心からもほど近い清流の里、ときがわ。ここに来た人の多くが立ち寄る名店である「とうふ工房 わたなべ」のすぐ隣に畑があり、いつでも小麦を見ることができます。
同店で使用する大豆の在来種「青山在来」を栽培。
その裏で農林61号を農薬も化学肥料も使わず生産、地産地消の循環を作りしています。

ローカルの絆でつながるパートナーたち
61 SIXTY-ONEのパートナーは地元の企業や飲食店。
前田食品株式会社(埼玉県幸手市)が製粉、有限会社長谷川広商店(埼玉県さいたま市)が流通を担い、下記店舗で販売されます(季節商品としての販売含む)。

イエローナイフ、タロー屋、MICHELLE、リフィート、Blanc à la maison(以上埼玉県さいたま市)、川越ベーカリー 楽楽、パンピーポー、ベーカリークレープ(以上埼玉県川越市)、どんぐりパン工房(埼玉県北本市)。

NPO法人新麦コレクション
小麦を知り尽くした一流のベーカリー、ラーメン店、うどん店など約300軒の飲食店が会員として参加。
小麦を通じたローカルサステナブルを日本各地でプロデュースしていきたいと考えています。
ご興味のある自治体様や生産者様、飲食店様、製粉会社様などのご連絡をお待ちしています。

NPO法人新麦コレクション:http://mugikore.net/

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