日本の小麦と自給率

主な生産地と生産量

小麦は北海道から沖縄まで、日本の各地で栽培・生産されています。代表的な生産地は北海道で、国内における70%以上の生産量を占め、作付面積も全国で1位です。また、日本では、古くからうどんなどの日本めんに適した中間質小麦(中力粉)を栽培してきましたが、近年ではパンや中華めんなどに適した硬質小麦(強力粉)の新しい品種が次々と開発されています。


主な生産地と生産量
主な生産地と生産量
主な生産地と生産量

主な生産地と生産量

伸び続ける国内産⼩⻨の供給

国内産食糧用小麦の供給量は、長期に渡り増加傾向で推移しています。平成27年には940トンを超え、平成22年と比較すると供給量は5年間で約1.6倍に伸長しました。こうした背景には、国内産小麦の品種改良が進み、従来はほとんど栽培されなかったパンや中華めん用の硬質小麦(強力粉)の品種が誕生したことがあります。また、国内産小麦は安全性の面でも注目され、需要も高まっています。

国産食料用小麦の供給量


国産食料用小麦の供給量
国産食料用小麦の供給量
国産食料用小麦の供給量

国産食料用小麦の供給量

需要に合わせてパン・中華めん用の品種も誕生

日本では、小麦は主にパンに使用され、次いで菓子、日本めん、中華めんなどに使用されます。その一方で、国内産小麦は、主に日本めんに使用され、需要の高いパンに使われる割合はわずかです。しかし、近年では消費者の要望等から、パンや中華めんに適した硬質小麦(強力粉)の品種が誕生するようになりました。硬質小麦の品種の検査数は、この10年間で1.4倍にもなり、 全検査数量に占める割合も約20%にも拡大しました。

用途別にみた国内産・外国産小麦の使用量
(2009年度/食用)


用途別にみた国内産・外国産小麦の使用量(2009年度/食用)
用途別にみた国内産・外国産小麦の使用量(2009年度/食用)

用途別にみた国内産・外国産小麦の使用量(2009年度/食用)

⼩⻨の輸⼊の現状と⾃給率・将来⽬標

日本で使われる小麦の多くは、外国から輸入されています。 主な輸入先の国は、アメリカ、カナダ、オーストラリアで、この3ヵ国で99%以上を占めています。日本国内で生産される小麦はわずか14%で、将来に向かって自給率の向上を目指しています。

食料用小麦の自給率と輸入先


食料用小麦の自給率と輸入先
食料用小麦の自給率と輸入先
食料用小麦の自給率と輸入先
食料用小麦の自給率と輸入先

食料用小麦の自給率と輸入先

自給率の将来目標


自給率の将来目標
自給率の将来目標
自給率の将来目標

自給率の将来目標

⽇本では⾷料⾃給率を上げるため、国内産⼩⻨の⽣産を平成37年までに増やしていく⽬標を⽴てています。

⼩⻨の主な品種と産地

近年、国産の小麦粉を使ったパンが人気を集めています。こうした需要に応えるために、グルテンやでん粉の組成など、パン作りに関わる特性に注目した品種改良が積極的に進められています。


H19年以降に育成された麦類の主な新品種
H19年以降に育成された麦類の主な新品種

H19年以降に育成された麦類の主な新品種

作付面積トップ5の
国内産小麦の品種

近年、国産の小麦粉を使ったパンが人気を集めています。こうした需要に応えるために、グルテンやでん粉の組成など、パン作りに関わる特性に注目した品種改良が積極的に進められています。


食料用小麦の自給率と輸入先
食料用小麦の自給率と輸入先

食料用小麦の自給率と輸入先

⼩⻨の主な作付品種
(平成30年産)

平成30年産の小麦の作付面積トップ5の品種は、日本めんに使用される「きたほなみ」が1位です。次いで「シロガネコムギ」「さとのそら」といった日本めん用の品種、「春よ恋」「ゆめちから」といったパン・中華麺用の品種が上位を占めています。