近年の国際情勢の悪化や安心安全な食料への関心の高まりから、国産小麦への期待が高まっています。飲食店や消費者のなかでも、国産小麦を指名買いする人たちが増えてきました。それに伴って国産小麦の作付面積も増加傾向にあり、高品質な新しい品種も増えてきています。まさに国産小麦への期待が高まっているといえるでしょう。まずは、国産小麦をもっと知ることから始めませんか。
日本の小麦の自給率と現状
日本国内の小麦のカロリーベース食料自給率はわずか16%と依然として低水準です。※2022年度 農林水産省調べ(生産額ベースの食料自給率は17%)
日本で使用される小麦の多くは海外からの輸入に頼っているのが現状です。主な輸入先はアメリカ、カナダ、オーストラリア、この3か国で99%以上を占めています。
食料安全保障の面からも国内での生産拡大を強化する必要があり
将来に向けて自給率の向上を目指す必要があります。
自給率
資料:令和4年
カロリーベース食糧自給率 農林水産省調べ
占有率
資料:令和4年
農林水産物輸出入情報・概況より
日本の小麦の主な生産地と品種
小麦は北海道から沖縄まで、日本の各地で栽培・生産されています。代表的な生産地は北海道で、国内における半分以上の生産量を占め、作付面積も全国で1位です。また、日本では、古くからうどんなどの日本めんに適した中間質小麦(中力粉)を栽培してきましたが、近年ではパンや中華めんなどに適した硬質小麦(強力粉)の新しい品種が次々と開発されています。
データで見る日本の小麦
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- 【日本麺用小麦】 きたほなみ【パン・中華麺用小麦】 ゆめちから
春よ恋
- 【日本麺用小麦】 きたほなみ【パン・中華麺用小麦】 ゆめちから
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- 【日本麺用小麦】 シラネコムギ 【パン・中華麺用小麦】 ゆきちから
夏黄金
銀河のちから
- 【日本麺用小麦】 シラネコムギ 【パン・中華麺用小麦】 ゆきちから
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- 【日本麺用小麦】 さとのそら
あやひかり 【パン・中華麺用小麦】 ゆめかおり
- 【日本麺用小麦】 さとのそら
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- 【日本麺用小麦】 あやひかり
きぬあかり 【パン・中華麺用小麦】 ゆめあかり
- 【日本麺用小麦】 あやひかり
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- 【日本麺用小麦】 さぬきの夢2009
びわほなみ 【パン・中華麺用小麦】 せときらら
- 【日本麺用小麦】 さぬきの夢2009
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- 【日本麺用小麦】 シロガネコムギ
チクゴイズミ 【パン・中華麺用小麦】 ミナミノカオリ
ちくしW2号(ラー麦)
はる風ふわり
- 【日本麺用小麦】 シロガネコムギ
全体の47%がきたほなみで、
全量北海道で栽培されている
収穫量および割合
北海道産が全体の62%を占め、
一大産地となっている。大規模生産が多い。
日本の耕地面積が年々減少する中、麦の作付面積は横ばい〜増加傾向にある
日本の小麦の歴史
小麦の栽培が始まったのは、約1万年前の新石器時代といわれています。日本に小麦がもたらされたのは弥生時代に入ってからで、そこから日本各地に広まりました。小麦は太古の時代から、日本人の重要な食料源となっていたのです。鎌倉時代中期~江戸時代になると、稲の裏作として全国で栽培されるようになりました。小麦の需要が飛躍的に伸びたのは、洋食文化が広まった明治時代でした。それによって小麦の生産も伸長したのです。